こんにちは。たけひとです。
内部留保とは「企業内部に貯蓄された過去の利益を積み上げたもの」を指します。
内部留保の使いみち
企業の内部留保が何に使われるのか。配当・自社株買い・株投資・M&A(企業買収)や研究開発などに使われます。投資や企業買収は企業の経営方針によって大きく変わってくるわけで経営者の腕が問われます。
かつての経験
日本株の話ですが、かつてのクックパッドは穐田(あきた)さんのM&A手腕により株価を伸ばしていました。しかし穐田さんが社長を解任されてしまうと経営方針が変わってしまい、株価は大きく下落。私自身も「レシピ中心の売上では限界がある」と判断して泣く泣く株を手放しました。
資本主義においては持ち株数が意思決定を左右します。創業者が多くの株を所有していたため、穐田さんではなく創業者が実権を握っていたということです。
高配当株について
配当を出すということは内部留保が減るため、成長の足かせになるというのも頷けます。企業は法人税を支払い、株主は配当の税金を払う二重課税とも取れる構造もデメリットです。
そして成長が止まり、内部留保が落ち込んだときどうなるかというと株価の下落や減配、最悪の場合は倒産に近づきます。それでも配当は確実な財産となる訳です。私はデメリットを許容します。
決算チェック、特に内部留保+減価償却費であるキャッシュフローがより重要です。
私がSPYD(SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF)を選好する理由は、高配当企業の集まりであること、そして何より厳しい基準のもと選ばれたS&P500の企業群であることが救いになると考えています。業績が芳しく無ければS&P500から陥落するわけですし。(注釈:SPYDはS&P500内の高配当株80種を均等分散したETFです)闇雲に高配当株を購入しているわけではないということです。高配当ETFにキャピタルゲインはさほど期待せず、逆張りによる利回り狙いです。
無配株の投資に踏み出せない理由
理由はいくつかありますが、
・内部留保を貯めて将来を見据えて事業投資するわけですが、経営者の手腕に大きく左右されること
・私に目利きがない
・一番の理由は私の年齢とそれなりの資産額
が関係しています。
無配株が駄目とかではなく、むしろ凄腕経営者なら事業投資により将来の売上や利益に貢献する可能性も十分あります。
例えば、無配ではないですがソフトバンクGの孫さんのような経営者もいますし、バークシャーハサウェイのバフェットさんとか。資産の最大化を目指す方法の一つです。
増配株について
内部留保を積み上げ、増配しているのであれば言うことなしです。こういった企業は得てして株価が上昇傾向にありますが、決算が思わしくなくて成長が止まっていると投資家に判断された場合の下げが怖い、やはりETFは安心感があります。
私はVIG(ヴァンガード米国増配株式ETF)を選好していますが、DIA(SPDRダウジョーンズ工業株平均ETF)にも注目しています。現状はダウ30種に無配株なしですが今後はわかりません。
VIGの場合、増配の可能性が低い銘柄はポートフォリオから除外されます。DIAもルールは異なりますが同様に除外があります。自動に入れ替わることが最大のメリットです。